胃がん検診
名古屋市では、自己負担金500円で胃がん検診を実施しています。
胃がんは日本人のがんによる死亡原因の8分の1近くを占め、毎年約5万人の方が亡くなっています。
その発生は食生活に関係があるといわれ、予防には栄養バランスに留意し、野菜・果物の摂取と減塩が大切です。
胃がんは早期に発見し、早期に治療すればほぼ治ります。したがって、何か症状がでる前、無症状の時期に発見する事が大切です。
胃がんは、早期はもちろん、かなり進行したがんであっても、全く症状のない場合が多く見られます。
ただし、胃の中に潰瘍(ただれ)ができた場合は、胃痛などの症状があらわれやすくなります。
40歳を過ぎたら(特に50歳以上は)、胃がん検診を受けましょう。
大腸がん検診
大腸がんの場合は、排便に関する症状が多くみられますが、血便などは良性の疾患でも見られる症状のため注意が必要です。
40歳以上の方は年に1回、大腸がん検診を受けましょう。
大腸がんは従来、欧米に多いがんと言われていましたが、食生活の欧米化、つまり動物性脂肪の摂取量の増加と食物中の繊維成分の摂取量の減少が大腸がん増加の大きな原因とされ、日本人にも増加しています。
大腸がんも胃がんと同様、早期に発見し、早期に治療すればほぼ治ります。
何か症状がでる前、無症状の時期に発見することが大切です。
肺がん検診
肺がんは近年、急速に増加しており、平成8年には名古屋市におけるがん死亡の中でその死亡者数が第1位となりました。また、肺がんは、進行してしまうと治りにくいがんとも言われています。
しかし、がんの治療技術の進歩は目覚ましく、早期に発見し、適切な治療を受ければ、ほとんどが治るようになってきています。
タバコは肺がんの原因として大きなものです。
禁煙を心がけるとともに、タバコを吸う方は特に検診を受けるようにしましょう。
がんが小さいうちは、症状があらわれにくい傾向があります。
40歳以上の方は年に1回、肺がん・結核検診を受けましょう。
前立腺がん検診
名古屋市では、自己負担金500円で前立腺がん検診を実施しています。
前立腺は男性だけにあり(精液の一部をつくる臓器)、膀胱の下で直腸の前にあります。前立腺がんにかかる率は、55歳以上で増加します。
早期の前立腺がんに特有の症状はありませんが、血液検査による早期発見が可能です。
50歳以上の男性は、定期的に検診を受けることが大切です。